天色グラフィティ

機械学習やプログラミングでいろいろ作って遊ぶブログ

自作キーボード沼への第一歩。Lily58を組み立てました!

みなさんは遊舎工房をご存知でしょうか?

遊舎工房とは、秋葉原(御徒町)にある自作キーボードの専門店です。 おそらく日本唯一の専門店で、かつ店内に工作スペースがあり、購入したキーボードを組み立てて帰ることができます。

開店当初から行きたいと思っていたのですが、なかなかきっかけが掴めずにいました。 しかし、社内でセパレートキーボードを使っている同期をみているうちにキーボード欲が刺激されてしまいました。

Lily58を作っている様子

今回購入したのはLily58という、自作キーボード界隈でも人気のセパレートキーボードキットです。

Lily58

Lily58には基盤や電子部品はすべて含まれていますが、キースイッチ(入力を感知するスイッチ部分)とキートップ(実際に指が当たる部分。印字されてたりする)は別に購入する必要があります。

箱の左に置いてあるのがキースイッチです。キースイッチには 癖のない赤軸、スイスイ打てる茶軸、めっちゃ軽い白軸、重みのある黒軸、カチカチ音がなる青軸といろいろあり、おそらく沼ポイントのひとつです。

僕は赤軸で、静音性を重視したものを選びました。HHKBのスコスコ音も嫌いではないですが、やはり静かな空間に行くと浮いてしまいます(セパレートなんて持っていったらもっと浮くというツッコミは無しでお願いします)

一通りはんだ付けが終わったところ

高校以来のはんだ付けでした。中高6年間やっただけあって、腕は鈍っていなかったよう。ミスひとつなく作れました。

Lily58ははんだ付けをするポイントが結構多いので、はじめての人は店員の方にサポートしてもらいながら作ると良いと思います。

はんだ付けする妻

はんだ付けをする妻です。「えっえっ大丈夫かなねえこれ本当に大丈夫?」と大騒ぎしていましたが、終わってみれば彼女の担当した場所もノーミスでした。すごい。

キースイッチを一通りはめたところ。急にキーボード感が増す

今回購入したのは正確にはLily Proというもので、キースイッチを後から付け替えることができるタイプになっています。

要するに、キースイッチ沼にはまりやすい代物ということですね。

キートップをはめたところ。白くてかっこいい

キートップは白の無刻印を選びました。

Lily58を始めとする自作キーボード群には、レイヤーという機能が存在します。これは、一部のキーを押すと配列がガラッと切り替わって、記号やファンクションキーなどをホームポジション付近で押せるようになるというものです。

要するに、初期のキー配置なんて、書いてあっても書いてなくても一緒なのです(と僕は解釈しました)

まとめ

作業時間の内訳は、

  • キットを選ぶ(30分)
  • はんだ付け(2時間)
  • 動作確認(30分)
  • キートップをはめる(45分)
  • 眺めてうっとりする(15分)

で総計4時間といったところでしょうか。はんだ付けに慣れていない場合は+2時間くらいを見積もっておくと良いかもしれません。

使ったお金は、

  • Lily58 Pro MX 15984円
  • Gateron Silent スイッチ 赤軸 75円×58個 = 4350円
  • TRRSケーブル(左右をつなぐやつ) 324円
  • USBケーブル 540円
  • キートップセット 2640円

で、合計23838円です。だいたいキットの値段+8000円くらいと思っておくと良いでしょう。

肝心の使ってみての感想ですが、

  • 最初は慣れない。特にエンターとバックスペースを親指で取るのが耐えられない
  • column staggered(列ごとに揃っている)配列なので、CVBNMあたりをめちゃめちゃミスタイプする

といった感じのつらみがあります。最初は。1日実戦投入したらだんだん慣れてきたので、1週間くらいしたら使いこなせると思います。

一方、さっきMac備え付けのキーボードを短時間触ったら、すげー変な感触とともに大量のミスタイプが発生しました。共存はだいぶ厳しいかもしれません。

一度入ってしまったら戻れない。沼たる所以はこんなところにもあったのです。

セパレートにしたいけど、普段のキーボードも使わなきゃいけない事情がある。そんな人にはMint60という素晴らしいキーボードがあるようです。 遊舎工房の通販サイトにはありませんが、実店舗では売っていました。

みなさんも、楽しい自作キーボードの世界に飛び込んでみませんか?